烈鉱石修復工房

家庭用、PC、アーケード等を触り、時にはハンダを握る。

烈鉱石的Steam Deck触ってみた【ソーサリアンオリジナルを動かす編】

さて、今回は前回立てた目標。ソーサリアンオリジナルをSteamdeckで起動させるまでの道のりを紹介します。
とりあえず、Windowsをインストールするわけですが、SteamOSも残しておきたいのでデュアルブート状態にします。以下のサイトを参考にしました。

kamoya.in

とまあトントンでクリア。これでデュアルブートできるようになりました。
デフォルトでは縦画面なのがまためんどくさい。というか、最後までやって思ったけどこの縦画面が色々と悪さしている可能性がありそう。

で、Windowsのインストールが終わりました。現状ただWindowsを入れただけなのでSteam以外のゲームを遊ぼうと思っても本体のコントローラーは動きません。まず第一の問題ですね。とりあえず直近の目標として「原神を遊べるようにする」を設定します。
まずコントローラーを動かせるようにする必要があるわけですが、2月3月は割りとインストールが面倒だったりしていたのですが、最近になってかなりいいツールが公開されたのでこれを使います。
以下リンク。

tonchikiroku.com

軽くセットアップしたら原神を本体コントローラーで遊べるようになりました。画質設定中ベースでフレームレート上げたらちょうど良さそうですね。
ちなみにこのツールはSteamOSの方にあったベンチ用の表示とかリフレッシュレートの変更とかファンコントロール方式とかかなり自由に選べるのでWindows入れるならこれも入れとけってくらい便利ツールです。非常におすすめです。アップデートのチェックもあるしね。


さて、原神やスターレイルがまともに遊べるようになったので本題のソーサリアンを検証していきましょう。とその前に同人ゲームを使ってどこまでまともに動くかチェックしていきましょう。
というわけで持ってる同人ソフトの中では比較的新しい東方紺珠伝でチェック。
まずはフルスクリーンで起動・・・・できない!!まさかのここで躓きです。ウィンドウモードなら行けるのか?と検証。行けました。別ので試してみましょう。その前にDirectXのランタイムパッケージをインストールしておきます。DirectX9以下は入っていないことが多いからねぇ。

もはや黒歴史というか怒られが発生した同人シューソルジャーフォースをフルスクリーンで起動・・・・できません!やっぱりかぁ~。ウィンドウモードならやっぱり行けるのかと検証したら行けました。その後イクシード3rd(キャラバケも発生していた)とか超連射68kとか洞窟物語とか動かしてみましたがフルスクリーンは駄目でした。となるとフルスクリーン起動しかできないソーサリアンオリジナルは・・・・駄目だぁ!DirectDrawが初期化できませんでしたというエラーが出て予想通り起動できませんでした。

どうやらそれなりに古いソフトでもウィンドウモードならある程度はいけるがフルスクリーンは難しいことがわかりました。う~んここらへんはランタイムパッケージを入れただけでほぼちゃんと起動できるんだけどなぁ。自分は古いソフトを使う関係上互換性の維持のために基本的にintelCPUしか使って来てないのでこれがAMDCPUによる不具合なのかも検証できません。う~ん格安でAMD機体を作るかぁ?そんな予算ないしなぁ。まあ古いソフトなのでネットで調べても情報はほぼ出てきません。当たり前だけどSteamDeckでソーサリアンを動かそうと企ててる人間も見当たりません。つらいぜ。2000年以降のPCファルコムゲーはおま国とはいえほぼほぼ配信されてるので動くことは間違いないと思うのですが、配信されていないゲームはというとそうも行かない。つらいところだ。

色々調べてみたがどうやら「dgVoodoo2」を使う方法があるらしい。dgVoodoo2はざっくり見てみるとD3D8とかの再現を行うツールのようだ。ちょっと認識があってるか怪しいが、これを導入すればさっきまでまともに動かなかったゲーム動くかもしれない。
試しにスプライトが化けてたイクシード3rdにこれを適応したところまともに動くようになった。
おっこれは希望が出てきたのではないか?

というわけで実際にソーサリアンオリジナルに適応してゲームを起動!!
あ!音楽流れた!!あっ!流れ星!!


ついにソーサリアンオリジナル起動しました~!!
いやぁまあまあ長かった・・・。これでファルコムPCゲー旧作も遊びやすくなるな!!
・・・・とサンプルデータを読みだしたら問題が発生。
いざ冒険に出たら、なんかフレームレートが低い。何だこれはそういえばソーサリアンは設定でフレームレートを表示できたな。表示をオン。大体30fpsを上下してる。そしてなんか動作が遅いな・・・・。でも画面切り替え時は60fps出て速度も安定している。何だこれ?

 

というわけで起動できで操作できるようになったもののいまいちフレームレートが出ない問題にぶつかりました。intelCPUの場合はちゃんと動くのでおそらくAMDCPUによる不具合なのかもしれません。

とまあ他のファルコムゲーも試して同じような症状だったら可能性は高まりますね。

というわけで一旦停止!!お疲れ様でした!!

SteamDeckで旧ソフトを動かす際の参考になればと思います!!

烈鉱石的SteamDeck触ってみた【静けさの前哨編】

どうも烈鉱石です。
今回はちょっと気分を変えて久しぶりのレポート記事です。レポート記事は艦これアーケード最終ロケテの頃以来か?
さて早速始めていきましょうか。
今回レビューするのは・・・・!
「Steamdeck」!
いや、今更か~いと思うかもしれませんが、2023年4月29日には大阪なんばで国内初の試遊即売会をやってましたからね。まあ後はdeckによって携帯型PCの注目度が上がってQPD WIN4とかの他の機体も脚光を浴びていますからまだ遅いというわけではないと思います。なんなら日本で販売開始してからまだ半年経ってないですしね。あのときはdeckより倉庫を開けるためなのかVALVE Indexの初の値引きセールとかやっててすごかったですね。自分はすでに持ってるので手を出さなかったですが、まあ変えのケーブルは欲しいですが国内販売してくれんかなぁ。まあ、需要は少ないかぁ。
さて話を戻しましょう。
私がSteamdeckを入手したのは12月27日ですね。ちなみにその一週間前にはDr.トッペル探検隊の基板を入手しました。
予約したのがかなりギリギリの12月11日。予約したバージョンは64GBモデル。

内蔵のフラッシュメモリはM.2を利用しており交換が可能というただ一点です。SteamOSがすでに配布されていたのを知っていたのでこれは自力で分解してSSD交換すれば容量増やせるじゃんってことでこのモデルを予約。

元々自力で飛び込み予約だったのでまあ、遅くなったのは仕方ないとは思ってましたが。問題はその予約した日と同時にAliExpress注文したM.2TYEP2230の1TB SSD。年末の海外輸入は予定日時では届かないとはわかっていたものの運良く早く届くことを願って発送状況をにらめっこしていました。まあ、年末に実家に帰ることは確定していたのでMicroSD512GBを購入し、とりあえずM.2が届くまではSDカードにゲームを入れて楽しむとしました。

さあ届きました。輸送箱自体はだいぶ簡素。正直箱小さいなと思いました。で中身を開けるとキャリーケースと純正ドッキングステーション。ドッキングと聞くとやはりドッキングせよ!のムーンクレスタがよぎるのはいつものこと。
キャリーケースはかなり頑丈な作りをしており裏面にちょっと大きなくぼみが。ここにACアダプターとか入れればかなりコンパクトに纏まって持ち運びやすそうと思いました。

さあ開封。中にはSteamDeckが入ってました。なるほど。キャリーケースをパッケージにすることで梱包箱を削減でき輸送費が浮く。ユーザーもわざわざキャリーケースを買う必要がない。正しく一石二鳥な輸送方法だ。
で片手で持ち上げる。おお~重たい。が、両手でしっかり持つと、おお、馴染む。そう持ち手が膨らんでいる分グリップ力が上がるので自然と重量が分散され案外軽く感じるというよく出来た設計でした。感覚的にはゲームギアと同じくらいの重量になりましたね。
早速起動・・・・の前に保護フィルムを貼ります。流石に7インチにもなるとフィルム貼りはかなり至難の業。とりあえずきれいに貼れました。

ドッキングステーションもみてみましょう。純正ドッキングステーションの何よりポイントなのは映像出力端子がHDMIとDisplayPortの2種類あるところです。

個人的に気になったのはSteamDeckに接続するケーブル直付のところですね。これ扱いによっては断線しないかなぁとヒヤヒヤします。コネクタにすればいいじゃんとは思ったがそれだとUSB故にどこに挿せばいいのかわからなくなるし何よりコネクタによる接触不良発生の可能性もある。難しいところだなぁ。

あ、ドッキングステーションのDeckをはめ込むところはかなりピッチリでシリコンカバーとかをつけようものならはまらなくなります。当分はカバーなしかなぁ。
改めて起動して、初期設定を行いゲームを少しインストールしていざゲームを起動!!


記念すべき初回起動させたゲームはナツキクロニクルでした。ざっくりアーケードモードを遊びましたがPCでやるのと遜色ないプレイ心地でした。まあ、そこまでスペック求められるゲームじゃないしね。
まあそのアタリのスペックレビューはほかがやってるのでいいでしょう。

このとき起動させたのは、R-TYPE FINAL2、カプコンアーケードスタジアム、モンハンワールド、VRChatでした。正直そこそこ前とは言えPS4で動いていたモンハンワールドがモンハンポータブル2G感覚で遊べるのは衝撃的ですねぇ。やってて気づいたんですが、スピーカーの音質が思ってた以上に良い。そこはVALVE INDEXを触っていてスピーカーとマイク音質の良さを実感していたのでこのあたりのノウハウはしっかりと生かされているんだろうなという印象が受けます。
ざっくり触れた感想としましてはスペックはおいておいてハードとコントローラーはかなりよくできていてこれは長く遊べそうだなと思いました。


で、実家に帰る日結局M.2は届きませんでした(笑)来年にお預けです。
さて、新幹線で実家に帰るわけですがやはり乗車時間は長いです。今まではスマホを触りつつKindle Paperwhiteでためてた漫画を消化といったのがルーチンでしたが、今回試しにDeckで遊ぶことにしました。まあ特段これと言って変なところはなくSwitchのケータイモード+HORIグリップで遊ぶ感覚と同じですね。

実家に元々サブPCをおいていっていたので遊ぶものに困らなかったですが、用途次第ではDeckだけで済みそうだなと思いました。

まあ何事もなく今年も長年お世話になった蕎麦屋に出向き、年始早々アーケード基板を衝動買いし家に帰りました。さて。例のM.2は・・・・お!明日届きそうじゃん!この時はかなりウキウキしてました。

届きました。

さあ、待ちに待ったM.2交換です。
交換しました。スペック表には64GBはeMMCを採用していると聞いていたので何が出てくるかは楽しみでした。

基板設計をかじったことがある方ならわかると思いますが、基本的にeMMCは基板に直付するものです。それがSteamDeck公式で「64GBモデルもM.2交換できます」と言われて「?」を浮かべました。このとき想像したのは「64GBモデルのM.2スロットは空きの状態、256GB以降はM.2を搭載している。」というものだ。いや、ふつうそう思うじゃん。
で、出てきた64GB版のメインSSDはこちら。

なんだこれ?

型番を検索かけてみるとSteamDeckのしかヒットしない。
おそらく。SteamDeck用に作られたM.2スロット対応のeMMCではないかと思う。まさかの特注品。これには驚きましたね。まさかM.2の形をしたeMMCが出てくるんですもの。

話を戻しましょう。1TBに入れ替えて予め作っておいたSteamOSインストールデバイスでインストールし元に戻りました。
さて、ある程度SteamDeckのポテンシャルを堪能したところで高みを目指したくなります。
そこで私が定めた次の目標は・・・・。
SteamDeckでソーサリアンを起動させる。

 


今回はここまで!!
次回はSteamDeckをカスタマイズしていきますよ。
その際ぶつかった問題点とその解決策とか諸々を書いていこうと思います。
多分今後にも役に立つんじゃないかと思います。

ではまた次回。

SFG-01をSFG-05と同じように運用する改造をしよう。

こんにちは烈鉱石です。
今回はちょっと小耳に挟んだ改造。「SFG-01をSFG-05にする」改造をした話の記事になります。
あ、最初に行っておきますが、この改造は自己責任でお願いします。
では参りましょう。

まずは今回改造するSFG-01とROM移植元のSFG-05を用意します

あ、この画像は前のMIDI音源紹介の時のを流用しています。よく見るとSFG-05のネームラインカラーがSFG-01より明るいんですよね。

バラしていきましょう。とは言ってもネジ4本外すだけですけどね。


バラせました。
左が05、右が01になります。

こうして並べてみると同じ基板かと思いきやスルーホール、ジャンパー、空きパターンがあったりと結構違いますね。型番も01が「YMX-FM」で05が「YMX-FMCM」と違います。01のこの01の魅力は何と言っても初期生産であることがうかがえるセラミックフレームのYM2151とYM3012、YM2148でしょう。完全に偏見ですけどセラミックフレームマスクROMって製造初期感あるんですよね。樹脂フレームは大量生産版みたいな。

改めて説明しますとYM2151はFM音源でOPM。X1やX68000、アーケード基板によく使われていました。YM3012はそれに付随するステレオDAC。YM2148はMIDIコントローラーです。これら3つはこのMSX用に開発したことが伺える貴重な資料でもあります。話によると広告でも独自開発を売りとして広告に出してたみたいです。
話を戻しまして今回メインのROMの方を外して見ていきましょう。

上が01。下が05のROMになります。
01の方はYAMAHAお手性マスクROMとなっていますが、うちの05は富士通EPROMでした。まあ、印刷とか見た感じコピーではなくオリジナルだと思います。
XA829ってどういう意味なんだろうか。
色々とやるためにもまずは両方ともROMを外してICソケットをつけましょう。


つけました。
それではまず、ROMを吸い出して行きましょう。
まずはわかりやすい05のROMから吸い出します。あからさまにMBM27C256と書いてあるのでこれは32KBのROMですね。で、吸い出したものをエミュレーターで動かしてみます。実機だとYAMAHA MSX以外はなぜかコールしても出てこないですが・・・・エミュだと呼び出せる。が、もちろんOPPなんてないので映るだけですが、まあ起動するってことは無事吸い出せてってことでしょう。さて次。01の方ですが、YM2211表記なので何なのかわからない。基板の方には16Kと書かれており16KBRのROMのようですね。ビットに直すと128kb。基板を確認し、足に繋がってる配線をざっと見たところ05とだいたい同じということがわかったのでおそらくこいつは27C128互換!と予想をつけて吸い出した所ビンゴ!吸い出せました。

まあ、これもエミュで動かしてみます。動きました。まあ、同じようにOPMがないので数値がおかしなことになってます。

吸い出せたところで05のROMをバイナリエディタとかで書き換えます。まあまあ多いです。

 

~現在バイナリ編集エリア検証中(もともと貼ってあった箇所は元のバイナリでした。)~

 

書き換えたらEPROMに焼いていきましょう。幸いにもジャンクから外したEPROMが256kbROMだったのでこれを利用します。
と思ったら何か書き込まれていたのでイレイサーで削除して書き込みます。


書き込んだら01のソケットに差し込み・・・・ますが、その前に27ピンの足を上げてソケットに刺さらないようにします。

その足をエッジコネクターの35ピンとジャンパーでつなげます。

これで動作させてみましょう。なお、足も上げずジャンパーもせずにコールするとフリーズします。

無事動作しましたね!

写真ではUCN-01互換の方ですが専用コネクタの方も無事動きました。これでSFG-01を05にする改造は完了です。


戻す際にパネルと干渉してしまったのでジャンパーし直しました。後は遮光シールも貼っときました。


05の方もROMを刺し直して元に戻すかと思ったら問題発生。
なんとコールしたシステムがバグるのである。

調べて見るとUCN-01互換だとバグり、専用コネクタの方は問題なく動作した。まさかの謎が謎を呼ぶ展開となってしまった。余ったEPROMに05のROMを焼いて刺した所、両方とも問題なし。改めてROMを吸い出しバイナリエディタなりでチェックした所同一の物判定をもらいEPROMが破損していないことを確認した。
おそらくだが、ソケット化したことによって供給電力がUCN-01の方だと足りなくなってしまったのではないかと考えている。実際データーシートを見てみたところ電圧周りで仕様がちょっと違うことが確認できた。おそらくこの誤差のせいかもしれない。

とりあえず。焼いたROMを刺して組み立て直すことにした。ソケットを交換するのもありかもしれない。

 

他にやるとしたらコンデンサーを高品質なものに交換するのもありかもしれないが、ひとまず今回はこれで終了。

繰り返しますが、この改造は自己責任でお願いします。今回の改造は比較的配線カットなどの作業はないのでもし売却する場合は元に戻せるようにしましょう。05もいいですが01もまた魅力がありますので。

ではまた次回。

友人のPS3(20GB)を修理する。

お久しぶりです。烈鉱石です。

今回は別のところで交流のある友人からのもので故障してから8年ぐらい押入れに寝かせていたPS3を修理します。

ラクタ置き場になっていた作業机をこれのために整頓しました。

自分が所有しているPS3は60GBで昔電源回路が焼き切れたのをサポートで修理してもらって以来故障はないですね。確か1万8000円だったかな?基板交換はしていないのでそんなものなのかもしれない。(そろそろグリス塗り直すなり掃除するなりの補修をしなくてはいけないかもしれない。)

で、今回はじめて20GBを触りました。話には聞いていたんですけど本当にカードリーダー部分がオミットされていてくっついているとは思わなかったですね。ちょっと感動した。

とりあえず、友人から症状の話は聞いており何でも「電源入れて電源ボタンを入れたらピッといいその後すぐピピピピッという」と言っていたのでおそらく「YLOD」じゃないかと目星をつけ、それだったら多分直せるよと言ったらじゃあお願いしますと故障したPS3が送られたのが今回の経緯です。

 

他人の修理依頼はいつぶりだろうなぁ。

さ、中を開く・・・・前に動作確認。言葉で伝えられても自分の目で症状を確認しないことには意味がありません。というわけでケーブル繋いで電源オン!!

・・・・起動しません!そして一瞬だけ黄色いランプが見えました。正しくYLODの症状です。放置して放電してからいざ分解。

まず蓋取ります。まあ蓋取るところに保護シール貼ってあるんですけどもうサポートしてないので遠慮なく剥がします。ピアノ加工だからめっちゃ擦り傷が目立つのが玉に瑕だよなぁ。かっこいいんだけどね。あ、ついでにHDD外しました。

で、上を外します。左が電源右がディスクドライブになります。だけど電源の方の手前の基板これなんだ?60GBならここにカードリーダーがあるわけなんですけどなんだろうなぁ。まあ後で調べてみましょう。ちょこちょこホコリがあるのでエアダスターで吹き飛ばしながらバラしていきます。

電源とディスクドライブ、タッチパネル、謎の基板を外しました。

こうしてみると全体的にシールドに覆われているんだなぁと驚きました。真ん中部の斜めに固定されている2つのプレートはヒートシンク固定用のバックパネルです。

下のガワを外して裏返しました。これが冷却ファンかぁ~じゃけん外していきましょ~。

外しました。冷却ファンでっか!!えぇ・・・・これで冷えないのおかしいでsy・・・・いや違うな。冷えるからYLODが起こるのか。基本的にアレの原因は急激な加熱と急激な冷却によるハンダ割れだからね。

シールド外して、お目当てのチップが見えました。RSXチップとCELLチップです。

ざっくりいうとRSXがGPU、CELLがCPUとなっています。話によるとRSXはGeForce7800をPS3用にカスタマイズしたチップらしいですね。

発熱を抑えるためにコア、メモリクロックが抑えられたりCELLの方に描画を肩代わりさせたり色々いじられているそうです。

CELLの方はおなじみ久夛良木健さんの遺産ですね。当時としては珍しいマルチコア仕様で9個のコアが存在し、後のいろんなCPUに影響を与えたらしいです。(2006年のintelはCore2シリーズをリリース)

たしかにintelがコアを2つ用意してCore2DUOとかやってる中でこれが出たとなると衝撃的ですね。まあ、当時の自分はそんな事気にせず、すげーグラフィックと驚いていただけでしたが。

さあ、修理作業をやっていきましょう。ちょっと前に話した通り、YLODはチップのハンダ割れによって起こった接触不良によって引き起こされる症状です。なのでハンダを温めて溶かし直せばいいわけです。今回周りのチップにハンダ割れは見当たらなかったのでおそらくRSXとCELLの方でしょうね。

というわけで基板を水平にし(大事)ヒートガンで熱していきます。鉛フリーなのでしっかりと熱していきましょう。熱し終えたら1時間位放置して自然冷却させます。

さあ、仮組みしていきましょう!とりあえずグリスを付けずファンつけて電源ユニットを接続して電源オン!

やりました。

無事修理できましたね!早めに電源を落としてグリスを塗りましょう。手元にあったDX1を塗って改めて組み立て直す。今回はちゃんとディスクドライブも接続。

一応HDDは古い可能性があるのでバックアップを取りましょう。このバックアップ非常に長いのでランニングテストも兼ねることにしました。50分くらいかけてバックアップが取れました。問題なさそうですね。

 

ディスクを取り出しましょう。友人から聞いていたがどうやらディスクが中にはいりっぱなしだということ。が、ちょっとイジェクトボタンの反応が悪いのかな?とりあえず強制排出コマンドを利用して取り出しました。

コマンドが動いたということはイジェクトボタンは生きている。じゃあ原因はどこだろうか。結構調べたのですが原因がつかめず現状維持となった。まあ、PS3側でディスク取り出しできるから大丈夫かな?

ギルティギアXrdが入ってました。

あとはディスク動作確認。適当なディスクを起動させたところ無事起動、読み込みも問題なしだった。課題は残るが一応修理完了です。

 

もとに戻して梱包して次の日に送りました。

ついでにその友人が大のテイルズファンなのでPS版テイルズオブファンタジアの体験版ディスクを入れておきました。あれは地味に語られていない設定が語られる貴重なディスクなので喜ぶだろうと思いました。(クレスに彼女がいたとかクラースさんはミラルドさんの印税で生活しているとか)

 

次の日無事友人の手元に届き、おまけに驚き、アーマードコアforAnswerが起動して動いているところを見せてくれた。

友人はアーマードコアのファンでもありました。

 

PC壊れたから生きてる部品+αでサブゲーミングPCを作る!

皆様あけましておめでとうございます。

烈鉱石です。

さて、今回の内容はだいたい去年の話になります。11月下旬ですね。

メインPCが壊れました。

電源スイッチを入れてもうんともすんとも言わなくなってしまったんですね。で、状況はと言いますと

電源のファンが回っていない。

マザーの装飾LEDはついている。

といったところから、電源もしくはマザーボードかCPUを疑い、予備の電源に変えてチェック。状況は一切替わりませんでした。となってくるとマザーボードかCPUのどちらかが壊れたということがわかりました。こういった場合大体はマザーが壊れているのでとりあえずマザーが壊れたという前提で行動しました。

ここでメインPCのスペックをある程度書いておきましょう。

【CPU】i9-9900K

【マザー】Z370 Extreme4

【メモリ】64GB(32GB×4)

GPUMSI RTX 2080 Super

【電源】1200W

といった具合です。2018年にi7-8700Kで一式組み立てて各パーツ世代に合わせてチューンナップした形となっております。この中で当時の名残を残しているのはマザーですね。

話を戻しましょう。マザーが壊れたということはソケットLA1151対応のマザーを入手すればいいのですが、このソケットは8、9世代のものなのでもうほぼ売っていません。となると新規で購入したほうがいいわけです。幸いこの時は月初めに12世代CPUが販売開始して旧世代は若干の値下がりを見せていた頃でした。(見せてたかな?

当然この流れなら10か11世代を購入して安く済ませるのがいいとは思います。

が、せっかくです。

最新CPUを手に入れましょう。

 

購入しました。

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12世代は改良型10nmプロセスを採用しているのが売りなのでシリコンウエハー上のケースに入っています。大きさはまあまああるけどサッカーボールよりかはかさばらなさそうですね。

マザーとCPUクーラーも一緒に購入し、グラボと記録媒体、メモリと電源は引き継ぎ無事メインPCは息を吹き返しました。

ここからが本題です。じゃあ壊れたであろう8世代のマザーと生きているかもしれない9世代CPUはどうするか・・・・。売ってもいいかもしれませんがなんかもったいない気もしました。というわけで。

 

サブPCを作りましょう。

 

目標は「VRエンコードもできるハイエンドでコンパクトなゲーミングPC」です。

今回はそのベースに「ベアボーンキット」を採用することにしました。mini-itxもありかなとは思いましたがこれを見た瞬間これだってなりました。

SH370R6V2 | Shuttle

Shuttleの「SH370R6V2」です。キューブPCというコンパクトな環境でありながらメモリは4枚させるという拡張性に惚れました。チップセットはH310と8世代の廉価チップセットですがそもそもオーバークロックはメインに据えてはいなかったので。あと地味にシリアルポート端子が拡張できそうなのも決め手でした。

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CPUを組み込んで当初の目的でもある生きているか生きていないかチェックを行います。電源ポチィ!

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生きていました。

無事i9-9900Kが認識されましたね。

というかBIOS画面とか久々に見たわ。今時のマザーはみんなUEFIだもんなぁ~。

あ、ついでにメモリ16GB×2購入して挿しています。本格的に動画エンコード作業をしないならこれくらいで十分でしょう。話によると最新バージョンは最大128GB詰めるらしいのでまだまだ拡張の猶予があります。

で、これデフォルトだと電源容量300Wとちょいと心もとないのですが公式アクセサリーで500W電源があるのでそれに変えます。

変えたのがこちらの画像。

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が。ここで問題発生。なんかうまくハマりません。

原因は電源コネクターの樹脂枠部分とケースのバックパネルの縁が干渉してしまっているせいではまらなかったようです。

ここはどうしようもないのでリューターと金切りバサミで加工しました。

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で、加工して改めて公式の画像見たところなんかパネルのレイアウトが違うことが発覚しました。どうやらパネルは海外のみ販売している「SH570R6」と同じようです。恐らく生産初期は写真のとおりだったが改良と新型販売の際に変わったのだと思います。多分この電源も初期モデルだったらすんなり入っていたんだと思いますね。

といった感じでこの時点ではi9-9900k、メモリ32GB、電源容量500Wの機体が出来上がりました。

さて、容量制限500Wという壁ができたのでどのグラフィックボードを積もうか結構悩みました。メインで使っているグラボはRTX2080SUPERで最大消費電力は250Wとかなりでかいです。これじゃあちょっと拡張すれば容量オーバーで大変なことになります。それに補助電力端子の数が多いのでもしかすると5インチベイスロットと干渉する可能性があります。そしてさらにグラボの側がケースと干渉してはいけないので結果「消費電力は少なめ、薄型で長さが短い且つゲーム性能が高いグラボ」となります。そこで導き出した答えがこちら。

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RTX3060Ti(RTX 3060 Ti AERO ITX 8G OC LHR)です。

はい。MSIのAEROシリーズになります。これを選んだのは消費電力が200Wなのに対し性能は2080SUPERよりちょっと上あることと海外の公式サイトにある「SH570R6」に搭載可能グラボの項目を見ると一世代前ですがRTX2060のAEROが項目に載っていたのでこれはちゃんと載せられるなと踏んで選びました。早速挿してみましょう。

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ぴったりですね。しかもちゃんと補助電源もさせます。

が、個々にピッタリあるということはディスクドライブと干渉してしまいます。ドライブを載せなきゃいい話ですが、せっかくフロントパネルが開閉式ベイなのでディスクドライブを載せたい!何かいいアイテムはないか・・・・!

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ありました。

その名もU字型補助電源コネクタ。こんなのあるんですね。早速挿してみましょう!

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無事ブルーレイドライブを収めることができました!

いやすごい!さあ!動かしてみましょう!

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FF14ベンチを動かしたり、

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PSO2NGSのベンチ動かしたり、

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原神を動かしたりしました。

どれもちゃんと動いており、原神の方は鍾離先生で隕石降らせたり、敵の多いところで元素反応バリバリに戦闘を行っても問題なくメインPCと同じ感覚で遊べます。

ついでに各ベンチ結果を見てみましょう。

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2つともかなりの高水準を記録しておりまさしくゲーミングPCの名にふさわしいスペックとなりました。

 

これで完成・・・とはいきません。ここで新たに欲望が出ます。

「空冷ではなく簡易水冷にしよう」と。

 

しかしこのベアボーンのCPUクーラーは特殊でこのケース専用の空冷となっております。そして底に取り付けられているファンの大きさは92mm。

当然こんな小さな規格に対応しているラジエーターは昔は一種類だけあったそうですがが、今はPCパーツショップには並んでおりません。 そう、日本には・・・・。

と、いうわけで。

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はい。輸入です。

Alphacool Eisbaer LT92になります。貴重な92mm角簡易水冷です。

早速取り付けていきましょう。

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本当は反対向きにつけたかったのですがラジエーターのネジ取り付け場所的に写真のような配置にせざる負えなくなり、結果的にせっかくのメモリの3、4スロットを殺すことに・・・・。まあ、32GBなら十分でしょう。それにデュアルなら32GB二枚刺しで64GBにできますし。

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で、そのまま組み立て直し、余っていたWiFiカードを刺しアンテナを配線して。

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完成!!

さあ改めてスペック表をどうぞ。

マザーボード、ケース】Shuttle SH370V2
チップセット】H370
【CPU】Core i9-9900K
【CPU クーラー】Alphacool Eisbaer LT92 CPU
【メモリ】DDR4 3200 16GB x2 
【ストレージ】M.2:1TB HDD:4TB
GPUGEFORCE RTX 3060 Ti
【電源】Shuttle PC63J(80 PLUS SILVER 500W)
【OS】Windows 10pro 64bit

その他ブルーレイドライブ、USBカードリーダーとなっております。

 

なかなかいいスペックになったんじゃないでしょうか。正直メインよりGPU性能が高いサブPCはちょっと笑っちゃうんですよね。

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コンパクトハイスペックPCを年内にしたためたおかげでこうして実家に帰ってきた際OculusQuestと一緒にキャリーバックに載せ運搬し、元旦もVRを楽しむことができました。ちなみに年末の方はこのPCで13時間位のTRPGセッションをやったりしました。ありゃ長かった・・・・。

 

以上自作PC記事でした。

今回珍しく最近のPC組み立て記事を書きました。結構長丁場になってしまった・・・・。あと課題となる点はやはりエアフローですかね。ケースの通気孔が割と小さめなのでグラボのファンの吸引率が悪くなり熱が逃げにくく高負荷なVRをやっているとサーマルスロットリングしているかなって状況に出くわしました。割とカバーにパンチ穴開けようか迷ってはいます。

それではまた~。