烈鉱石修復工房

家庭用、PC、アーケード等を触り、時にはハンダを握る。

国産規格PCの時代はこれで幕を閉じた。PC-9821Ra43

どうも。烈鉱石です。

そろそろ新年度。皆さん新生活の準備はいかがでしょうか。

私も色々とあるので割と大忙しですが・・・。

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PC-9821Ra43/M5を入手しました。

98MATE-Rシリーズで15インチCRT、8GBHDDにWindows98プリインストールのモデル。まあ、両方ないんで「/M5」の存在感はないんですけどね。

スペックはCeleronの433Mhz。PCIカードが2枚。PC-98おなじみのCバスが3枚実装できます。

なお、今回入手した機体は本来Ra43のフロントパネルはFDD、CD-ROMが一基づつですが、「PC-9821RA-FD1」を装備することによってFDDが二基に増やすことができます。

パネルとマウンター両方あるのは結構レアなんですよね。

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2000年に発売されたこの機体で1982年から約18年続いたPC-98シリーズは幕を下ろしたわけです。そっからはDOS/VPC/AT互換機の時代ですね。

そんな時代の終止符である98MATE-RはPC-98シリーズなのにどこかPC/AT互換機の匂いがします。時はWindowsOS時代。独自規格を貫き通したPC-98ではスペック不足でPC/AT互換機の機能を盛り込まないと時代の流れには追いつけなかったわけですね。

例えば電源は今でもおなじみのATX規格だったりします。

さあ、中身を開いていきましょう!

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やはりPC-98だけあって中身はギュウギュウです。エアフロー考察が当たり前の時代からすると驚愕しそうですね。これ本当に冷却できてんのかな。

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CPU規格はSLOT1。

いわゆるカートリッジタイプのCPUでPentiumⅡ、Ⅲがありました。今回のCeleronはいつものパッケージで画像のように変換ボードを使います。

・・・・が、カートリッジタイプのCPUはこれで最後となったのでレアリティが高い規格となりました。今の時代の人は実物を見るどころかその規格自体知らない人が多いのではないだろうか。実際私も実物を触るのは初めてです。

バラしたついでに今回付属していたボードたちを紹介しましょう!

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Buffalo WLI2-PCI-G54

無線LANボードです。

インターネットは使わないと思うし使うとしても有線だと思うので撤去確定ですね。先程言ったとおりPCIスロットは2つしかないのであまり使わないものを挿しておく余裕すらないのです。

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Buffalo IFC-PCI5U2

USB増設ボードです。

PC-98で使えるUSBボードは貴重なのでこれは代わりが手に入るまでは残すことになるでしょう。

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PC-9801-87

1MBフロッピーディスクインターフェースです。

これは外付け5インチFDDを運用していく上ではかなり重要になるのでこれは確実に残します。もちろん分配ケーブルも一緒でした。というか、これとケーブルが8000円くらいするのでめっちゃ価値が高いです。

以上がこの機体に内蔵されていたボードです。なかなかいいラインナップでしたね。

 

さあ、マザーボードにアクセスしましょう!

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写真は大体のものを外してある状態ですが、メモリは128MB。CPUはデフォルトのものとそこそこカスタマイズしてある機体でした。使用されている形跡が見られた割にはきれいですが、ホコリをかぶっているところはかぶっています。せっかくなので大掃除をしましょう。マザーボードと汚かったボード数枚をマジックリンなどを使って水洗いです。

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きれいになりました。

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組み立て直し、動作確認をしたところ無事起動・・・・と思いきや!

2ドライブ目FDDがまさかの不具合!フォーマットや読み込みがうまく行かない!!

このFDDはFD1231Tでモーターがネジ止めされているせいか振動でずれ、読み込めなくなるそうです。しかも修理は困難らしく別のFDDに交換するしかありません。

ちなみにCDドライブの方はまともにイジェクトしてくれません!

CD-ROMドライブは交換する予定なのでまあ、いいかなという感じ。

幸いドライブ1は動いたので動作確認はできました。色々と気になるところはあるけど無事起動して何より・・・・。

 

 次回は存在するのでお楽しみに!!