PC壊れたから生きてる部品+αでサブゲーミングPCを作る!
皆様あけましておめでとうございます。
烈鉱石です。
さて、今回の内容はだいたい去年の話になります。11月下旬ですね。
メインPCが壊れました。
電源スイッチを入れてもうんともすんとも言わなくなってしまったんですね。で、状況はと言いますと
電源のファンが回っていない。
マザーの装飾LEDはついている。
といったところから、電源もしくはマザーボードかCPUを疑い、予備の電源に変えてチェック。状況は一切替わりませんでした。となってくるとマザーボードかCPUのどちらかが壊れたということがわかりました。こういった場合大体はマザーが壊れているのでとりあえずマザーが壊れたという前提で行動しました。
ここでメインPCのスペックをある程度書いておきましょう。
【CPU】i9-9900K
【マザー】Z370 Extreme4
【メモリ】64GB(32GB×4)
【電源】1200W
といった具合です。2018年にi7-8700Kで一式組み立てて各パーツ世代に合わせてチューンナップした形となっております。この中で当時の名残を残しているのはマザーですね。
話を戻しましょう。マザーが壊れたということはソケットLA1151対応のマザーを入手すればいいのですが、このソケットは8、9世代のものなのでもうほぼ売っていません。となると新規で購入したほうがいいわけです。幸いこの時は月初めに12世代CPUが販売開始して旧世代は若干の値下がりを見せていた頃でした。(見せてたかな?
当然この流れなら10か11世代を購入して安く済ませるのがいいとは思います。
が、せっかくです。
最新CPUを手に入れましょう。
購入しました。
12世代は改良型10nmプロセスを採用しているのが売りなのでシリコンウエハー上のケースに入っています。大きさはまあまああるけどサッカーボールよりかはかさばらなさそうですね。
マザーとCPUクーラーも一緒に購入し、グラボと記録媒体、メモリと電源は引き継ぎ無事メインPCは息を吹き返しました。
ここからが本題です。じゃあ壊れたであろう8世代のマザーと生きているかもしれない9世代CPUはどうするか・・・・。売ってもいいかもしれませんがなんかもったいない気もしました。というわけで。
サブPCを作りましょう。
目標は「VRもエンコードもできるハイエンドでコンパクトなゲーミングPC」です。
今回はそのベースに「ベアボーンキット」を採用することにしました。mini-itxもありかなとは思いましたがこれを見た瞬間これだってなりました。
Shuttleの「SH370R6V2」です。キューブPCというコンパクトな環境でありながらメモリは4枚させるという拡張性に惚れました。チップセットはH310と8世代の廉価チップセットですがそもそもオーバークロックはメインに据えてはいなかったので。あと地味にシリアルポート端子が拡張できそうなのも決め手でした。
CPUを組み込んで当初の目的でもある生きているか生きていないかチェックを行います。電源ポチィ!
生きていました。
無事i9-9900Kが認識されましたね。
というかBIOS画面とか久々に見たわ。今時のマザーはみんなUEFIだもんなぁ~。
あ、ついでにメモリ16GB×2購入して挿しています。本格的に動画エンコード作業をしないならこれくらいで十分でしょう。話によると最新バージョンは最大128GB詰めるらしいのでまだまだ拡張の猶予があります。
で、これデフォルトだと電源容量300Wとちょいと心もとないのですが公式アクセサリーで500W電源があるのでそれに変えます。
変えたのがこちらの画像。
が。ここで問題発生。なんかうまくハマりません。
原因は電源コネクターの樹脂枠部分とケースのバックパネルの縁が干渉してしまっているせいではまらなかったようです。
ここはどうしようもないのでリューターと金切りバサミで加工しました。
で、加工して改めて公式の画像見たところなんかパネルのレイアウトが違うことが発覚しました。どうやらパネルは海外のみ販売している「SH570R6」と同じようです。恐らく生産初期は写真のとおりだったが改良と新型販売の際に変わったのだと思います。多分この電源も初期モデルだったらすんなり入っていたんだと思いますね。
といった感じでこの時点ではi9-9900k、メモリ32GB、電源容量500Wの機体が出来上がりました。
さて、容量制限500Wという壁ができたのでどのグラフィックボードを積もうか結構悩みました。メインで使っているグラボはRTX2080SUPERで最大消費電力は250Wとかなりでかいです。これじゃあちょっと拡張すれば容量オーバーで大変なことになります。それに補助電力端子の数が多いのでもしかすると5インチベイスロットと干渉する可能性があります。そしてさらにグラボの側がケースと干渉してはいけないので結果「消費電力は少なめ、薄型で長さが短い且つゲーム性能が高いグラボ」となります。そこで導き出した答えがこちら。
RTX3060Ti(RTX 3060 Ti AERO ITX 8G OC LHR)です。
はい。MSIのAEROシリーズになります。これを選んだのは消費電力が200Wなのに対し性能は2080SUPERよりちょっと上あることと海外の公式サイトにある「SH570R6」に搭載可能グラボの項目を見ると一世代前ですがRTX2060のAEROが項目に載っていたのでこれはちゃんと載せられるなと踏んで選びました。早速挿してみましょう。
ぴったりですね。しかもちゃんと補助電源もさせます。
が、個々にピッタリあるということはディスクドライブと干渉してしまいます。ドライブを載せなきゃいい話ですが、せっかくフロントパネルが開閉式ベイなのでディスクドライブを載せたい!何かいいアイテムはないか・・・・!
ありました。
その名もU字型補助電源コネクタ。こんなのあるんですね。早速挿してみましょう!
無事ブルーレイドライブを収めることができました!
いやすごい!さあ!動かしてみましょう!
FF14ベンチを動かしたり、
PSO2NGSのベンチ動かしたり、
原神を動かしたりしました。
どれもちゃんと動いており、原神の方は鍾離先生で隕石降らせたり、敵の多いところで元素反応バリバリに戦闘を行っても問題なくメインPCと同じ感覚で遊べます。
ついでに各ベンチ結果を見てみましょう。
2つともかなりの高水準を記録しておりまさしくゲーミングPCの名にふさわしいスペックとなりました。
これで完成・・・とはいきません。ここで新たに欲望が出ます。
「空冷ではなく簡易水冷にしよう」と。
しかしこのベアボーンのCPUクーラーは特殊でこのケース専用の空冷となっております。そして底に取り付けられているファンの大きさは92mm。
当然こんな小さな規格に対応しているラジエーターは昔は一種類だけあったそうですがが、今はPCパーツショップには並んでおりません。 そう、日本には・・・・。
と、いうわけで。
はい。輸入です。
Alphacool Eisbaer LT92になります。貴重な92mm角簡易水冷です。
早速取り付けていきましょう。
本当は反対向きにつけたかったのですがラジエーターのネジ取り付け場所的に写真のような配置にせざる負えなくなり、結果的にせっかくのメモリの3、4スロットを殺すことに・・・・。まあ、32GBなら十分でしょう。それにデュアルなら32GB二枚刺しで64GBにできますし。
で、そのまま組み立て直し、余っていたWiFiカードを刺しアンテナを配線して。
完成!!
さあ改めてスペック表をどうぞ。
【マザーボード、ケース】Shuttle SH370V2
【チップセット】H370
【CPU】Core i9-9900K
【CPU クーラー】Alphacool Eisbaer LT92 CPU
【メモリ】DDR4 3200 16GB x2
【ストレージ】M.2:1TB HDD:4TB
【GPU】GEFORCE RTX 3060 Ti
【電源】Shuttle PC63J(80 PLUS SILVER 500W)
【OS】Windows 10pro 64bit
その他ブルーレイドライブ、USBカードリーダーとなっております。
なかなかいいスペックになったんじゃないでしょうか。正直メインよりGPU性能が高いサブPCはちょっと笑っちゃうんですよね。
コンパクトハイスペックPCを年内にしたためたおかげでこうして実家に帰ってきた際OculusQuestと一緒にキャリーバックに載せ運搬し、元旦もVRを楽しむことができました。ちなみに年末の方はこのPCで13時間位のTRPGセッションをやったりしました。ありゃ長かった・・・・。
以上自作PC記事でした。
今回珍しく最近のPC組み立て記事を書きました。結構長丁場になってしまった・・・・。あと課題となる点はやはりエアフローですかね。ケースの通気孔が割と小さめなのでグラボのファンの吸引率が悪くなり熱が逃げにくく高負荷なVRをやっているとサーマルスロットリングしているかなって状況に出くわしました。割とカバーにパンチ穴開けようか迷ってはいます。
それではまた~。