烈鉱石修復工房

家庭用、PC、アーケード等を触り、時にはハンダを握る。

THE・初心者のためのPC-8801の選び方。

こんにちは。烈鉱石です。

PC-8801を始めたいと言っているTwitterのフォロワーさんがいたので

せっかくだから自分なりの考察を書こうと思いました。

題して、

P_20150807_235316.jpg

PC-8801を家庭に呼ぼう!

 

タイトルはいいのよタイトルは。

 

 

参考資料

JE1VUJさんの「PC-8800シリーズ資料館

 

 

はじめに、PC-8801は1981年に日本電気ことNECPC-8001の後継機として発売したパソコンです。

この頃に出ていたPC-9801と違うところは、大雑把に言うと98は業界向け、88は家庭用向けってところです。

 

さて本題に参りましょう。

まず、PC-88シリーズは例外を除けば全部で14機種発売されました。

年代別に並べてみましょう。ついでに大雑把な特徴を書きます。

 

 

1981年12月:PC-8801・・・・・・・・・・・・初代

1983年11月:PC-8801mkⅡ・・・・・・・・ここからFDDの内蔵

1985年01月:PC-8801mkⅡSR・・・・・ここから音源を標準搭載

1985年09月:PC-8801mkⅡTR・・・・・電話内蔵

1985年11月:PC-8801mkⅡFR・・・・・拡張スロットの削減モノクロモニタ端子削除

1985年11月:PC-8801mkⅡMR・・・・・2HDの読み書きが可能、カセットテープ端子削除

1986年10月:PC-8801FH・・・・・・・・・・ここから動作クロックが8MHzに

1986年10月:PC-8801MH・・・・・・・・・・ここからカセットテープ端子削除、2HDの読み書きが可能

1987年10月:PC-8801FA・・・・・・・・・・サウンドボード2を標準搭載

1987年10月:PC-8801MA・・・・・・・・・・サウンドボード2を標準搭載、2HDの読み書きが可能

1988年10月:PC-8801FE・・・・・・・・・・拡張スロット、BASICなし。コンポジット出力可能

1988年10月:PC-8801MA2・・・・・・・・・ここから動作クロック切り替えモード変更がハードウェアスイッチに変更、2HDの読み書きが可能、サウンドボード2を標準搭載

1989年10月:PC-8801FE2・・・・・・・・・・FEの後継機

1989年11月:PC-8801MC・・・・・・・・・・CD-ROMの搭載、縦置き、サウンドボード2を標準搭載

 

 

さて今回は88専用ゲームを遊ぶことを焦点に話を進めます。

まず一言で言うと「初代とmkⅡ以外ならなんでもいい」です。基本ゲームの動作モードはV2モードになっており、この2つはソレが搭載されていません。

「太陽の神殿」のようにV1モードで動くソフトもあります。ですが、それはごく一部ですので、ゲームするならSR以降を選ぶことが鉄則です。

 

次に、カセットテープ媒体のゲームを遊ぶ場合、MH以降とMRはカセットテープ端子が無くなっているので遊べません。

選ぶとなると、SR~FR、FHを選ぶといいでしょう。

 

個人的にオススメはFHです。(これしか持ってないけど。

クロック切り替えも可能で、カセットテープ端子もありますので、結構耐えられます。

 

 

お次は音源面の話をします。

SR以降のPC-88はOPNことYM2203が標準で搭載されています。

音はFM3音SSG3音の計6音です。

それ以外にOPNAことYM2608を搭載した「サウンドボード2」と呼ばれる物が存在します。

音はFM6音SSG3音リズム音6音APCM1音の計16音とめちゃくちゃ豪華になっております。

 

サウンドボード2は汎用拡張スロット用の「PC-8801-23」、FH、MH専用の「PC-8801-24」、FE,FE2専用の「PC-8801-25」の三種類あります。

 

一方でそれを標準搭載している機体がFA、MA、MA2、MCの4種です。

 

サウンドボード2自体が高値で取引されているので、手軽に楽しみたい人は標準搭載機をオススメします。

しかし、「スタークルーザー」のように音源を切り替えることができないものがあり、音の違いを楽しみたいという方には大変ですが、ボードを別にすることをオススメします。

 

そして、「ぽっぷるメイル」のようにサウンドボード2には対応しているが、「PC-8801-23」に対応していないことがありますので注意してください。

 

次にモニターの問題ですが、これは案外どうにかなります。24kHzにして最近の液晶モニターに接続すれば、ちょっと調整が必要にはなるとは思いますが、映ります。

 

映らなかった場合、フレームマイスターや、XPC-4などの変換器を使うといいでしょう。

 

それすら面倒って人はFE、FE2をオススメします。

画質は落ちますが、コンポジット端子での出力が可能な点は大きいです。

 

以上になります。

参考になりましたでしょうか?

 

後、全体的に言えることは「入手したらすぐにマザーボード内にある内蔵電池を取り外すこと

P_20151028_171302.jpg

放置しておくと液漏れが進み基板を腐食させ起動できなくなります。

電池を抜いた所で特にゲームのプレイに影響はないので、少し大変ですができるだけ外しておきましょう。

P_20151028_175440.jpg

自分のはそれほど腐食していませんが、結構危ない状態です。放置していたら大変なことになっていたでしょう。

 

では、よいPC-88ライフを!!

P_20151017_005016.jpg